初めてのガットギターを選ぶ

大阪近辺の販売店(新品メイン)

参考


時にはメンテナンスも必要になります。いつでも行ける店で買って「うちのお客さん」になるのはいいことです。気が合いそうな店、得意な距離感で接してくれる店で買いましょう。

自分にはこれ
と思えるギターがいいギター

「いいギター」はお値段次第で色々あります。
でも大事なことは「いいイメージが描ける」こと。
弾きたいギター、格好いいと思えるギター、これが新しい私のスタイルと思えるギター
これが大事

グレードとか材質とかはその後の問題です。

つまり、何でもいいのです。
謎の激安品であっても宝物になります。

それに、まあまあ買い替えたりします
肩肘張らずにサクッと始めましょう

間違いのない入門モデルというなら

原則はそうだとして、

  • もうボサノバやるって決めた
  • ちゃんとしたのを買いたいので「ちょうどいいのはこのくらい」ってのを教えてほしい」


ということであれば条件は以下の通りです。

  • 表面板はスプルース(松)かシダー(杉)の単板
    一般論としては松は硬めで明るい音、杉は甘めの音
  • サイド・バック材はローズウッド。できれば単板(例外的にマホガニーもアリ)
  • 指板はエボニー(黒檀)
  • 標準的には弦長650mmナット幅52mmです
    (エレガットでたまに50mmがあるので要注意)


この条件に当てはまっていれば、弾きやすさや品質もそれなりに確保されていると考えていいでしょう。

  1. 国内メーカーの中堅モデル(5万円前後〜10万円) …工場は海外のこともある
  2. 国内メーカーの上級モデル・海外工房の普及モデル(10〜15万円前後)
  3. 国内製作家のハンドメイド=手工モデル(40万円〜100万円)
  4. 海外工房・製作家のハンドメイドモデル(200万円〜)


1.の場合も多くが条件に当てはまります。「初めてのガットギター」では1.あるいは2.で十分です。具体的にはYAMAHA,アリア,小平,アランフェスあたりでしょうか。中国やスペインのメーカーの品もじわじわ増えていますが正直あまり経験がないのでコメントできません。

私個人としてはYAMAHA推しです。クラシック以外でも使いやすそうな気がしてます。価格帯も広くて選びやすい。

弾きやすいギター、イメージが持てるギターがいいギター

身体や手の大きさは人それぞれ。ギターも寸法形状や重さが一つ一つ違います。なので相性があります。声だって違うしね。

松は白く、杉は赤い。音が違う以上に見た目が違う。ルックスも大事。

値段もいろいろ。スマホ同様、高すぎても安すぎてもしっくりこない。
(自分が持ってるスマホの値段を参考にするのもいいでしょう。)

つまり、誰からみても絶対にいいギターってないんです。友達や結婚相手と一緒です。イメージが大事っていうのはそういうことです。

「いい音がして弾きやすくて格好良くて安いの」っていうのじゃ決められない。

とにかくピンと来るもの「そうそう、こんな感じな気がする」「カッコイイやん」「かわいい」「構えた感じ、握った感じがしっくりくる」そんな「好きになれる」ギターを選んでください。

いいものを買いたい

そこそこ年齢を重ねた方で「最初からいいもので始めたい」という方なら、3.国産ハンドメイドモデルを止める理由はありません。値段の違いは弾きやすさの違い。うらやましい。

中古は?

ある程度楽器に造詣がある方なら中古は悪くありません。鳴らし期間も終わってもう仕上がってますから。リスクについても理解されているでしょう。

楽器が初めてという方は大手販売店で新品を買いましょう。と言いつつも、激安かつイメージが膨らむ品なら話は別。サクッと買ってサクッと始めるのも一つの知恵です。

つまり、「安いから中古」はダメ、「ご縁や相性を感じた中古」はOKということです。

ネックが細いやつは?エレガットは?弦長が短いやつは?小さいギターは?フラメンコ用のギターもいいって聞くけどどう?

オーソドックスなやつが選ばれるにはそれなりに理由があるというのが実感です。「普通のギター」を買ったのが失敗だったという人には会ったことがないのです。

私自身弦長640mm(普通は650mm)のギターで始めましたし、エレガット(マイク入り)も使っていますが、弾いてて楽しいのは普通のギターです。それ以外のギターはイメージや用途がはっきりしているか、「恋に落ちたら」ということにしておきましょう。それならOK。

マジで手が小さい方、成長期の方、レッスンで相談しましょう。

なお、エレガットの場合、ネック(指板)側が妙に重くてヘッド(先っちょ側)が下がっていこうとするものがありますのでそれだけは注意してください。

知り合いがガットギターを持っている

実は第一選択はこれです。ガットギターを手に入れて始めてみる。自分がボサノバに期待すること、ギターに求めるもののイメージが多少は持てるようになる。それからギターを買いに行けるなら申し分ないです。

一ヶ月、それがダメなら半月、借りてみましょう。

レッスン時に試し弾きできるギター

アントニオ・ロペス(スペイン) CLASICO
ヤマハ(日本) GC82S